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事例紹介:パーキンソン病の女性

画像:パーキンソン病、猫背、歩行困難の女性

週一回のペースでFI(個人レッスン)を受けに自宅レッスンルームへ通ってくださっている女性。

 

パーキンソン病を発症してもう十数年、元々は活発に出かけていたのが、現在ではほとんど家に引きこもりがち。

 

歩こうとするとフラフラしてしまって、一人では怖くて出かけられないとのこと。

 

今年の4月からレッスンを始めて2ヶ月半が経ちましたが、先日のレッスンの際にこんなことが。

 

以前はベッドに仰向けになる際にベッドの中央にまっすぐ寝るのがすぐにはできず、斜めに寝てからゴソゴソ位置を調整していたのですが

 

先日はスッと良い位置にまっすぐ寝られて、それを指摘すると確かに最近は寝返りや起き上がりが楽になってきたとのこと。

 

それだけでも嬉しかったのですが、レッスン後に玄関の段差を降りて靴を履くまでの動作が今までは恐る恐るという感じだったのが、その時は滞りなくできて

 

それも本人に伝えたところ「自分でも徐々に動きがスムーズにできるようになってきたと思う」「息子からは"車の乗り降りが早くなったね"と言われた」とのこと。

 

最後は「死ぬまでずっとお願いね」とジョークを飛ばしながら帰って行かれました。

 

日常生活でのこういった変化を発見できたり報告してくださる時が、プラクティショナーとして一番嬉しい瞬間と言えます。

 

 

フェルデンクライス博士は「誰でも学ぶことができる」と言ったそうです。

 

いろんな解釈ができますが「子供でも大人でも高齢者でも、どんな病気や障害があろうとも人間は【学ぶ能力】を持っている」という意味だと言われています。

 

パーキンソン病だろうと、アルツハイマーだろうと、病気を治すことから一歩離れて今の生活をより良くすることに目を向けてみると、そこにはたくさんの可能性が秘められています。

 

フェルデンクライス・メソッドはその可能性の扉を開くためにきっとお役に立てると思います。

 

フェルデンクライス・メソッド "Circles"

IFF認定 プラクティショナー 戸田 光